股関節痛の発生メカニズム(「PSTRエクササイズ」の考え方)

  1. 股関節痛の発生メカニズム
  2. 変形性股関節症の初期の段階では大部分の患者さんが体を前かがみにすると痛みが軽減したと話しておられます。自ら前傾姿勢を取ることにより床から股関節への反力は正常より後方に向くと考えられます。この反力が骨盤後方の仙骨を押し上げ骨盤を前傾させます。
    この患肢骨盤前傾に伴いみかけ上の患肢下肢の短縮が生じます。この骨盤前傾とみかけ上の脚長差による歩行不安定性が関節靭帯の捻れを起こすと考えられます。この骨盤前傾とみかけ上の脚長差を調整するためにPSTRエクササイズが開発されました。
    • 股関節周囲の4つの靭帯
    • 大谷内 輝夫著:
      「股関節痛の94%に効いた! 奇跡の自力療法」より
  3. 靭帯が捻れたまま鎮痛剤のみで放置されると靭帯が 硬くなり日常生活動作に対応する柔軟性を失います。
  4. 「歩行時痛」とは異なる「動作時痛」が生じます。
  5. PSTRエクササイズは、捻じれて硬くなった靭帯を柔軟にして動作時痛を軽減させる治療です。

膝痛の発生メカニズム(「PSTRエクササイズ」の考え方)

  1. 膝痛の発生メカニズム
  2. 変形性膝関節症では、初期の段階では大部分の患者さんが痛みを軽減させるため膝の屈曲をさけてなるべく伸展位で歩行されます。これにより床から股関節への反力が正常より前方に向かい骨盤後傾を起こします。結果として患肢の約1.5cmのみかけ上の短縮を起こします。
    この骨盤後傾とみかけ上の脚長差による歩行不安定性が関節靭帯の捻れを起こすと考えられます。この骨盤後傾とみかけ上の脚長差を調整するためにPSTRエクササイズが開発されました。
    • 膝の靭帯
    • Donald A. Neuman著:
      「筋骨格系のキネシオロジー」より
  3. 靭帯が捻れたまま鎮痛剤のみで放置されると靭帯が硬くなり日常生活動作に対応する柔軟性を失います。
  4. 「歩行時痛」とは異なる「動作時痛」が生じます。
  5. PSTRエクササイズは、捻じれて硬くなった靭帯を柔軟にして動作時痛を軽減させる治療です。
  6. 膝痛の発生メカニズム
  7. 関節裂隙が消失(軟骨が消失)して痛みの強い例>
  8. 1:痛みが「関節面からの痛み」である場合:約20%
    荷重刺激が軟骨下の侵害受容器に達していると思われます。(神経に届いていると考えてください。)
    手術の対象。
  9. 2:痛みが「関節面外の主に靭帯性の痛み」である場合:約80%
    アライメント不良からくる靭帯のねじれによる痛みと思われます。
    荷重刺激が軟骨下の侵害受容器に達していないと思われます。(まだ神経に届いていないと考えてください。)
    「PSTRエクササイズ」の対象。